全般性不安症


全般性不安症とは、日常生活の中で起こる様々な出来事や活動に対して過剰な不安や心配が湧き起って苦しむ状態です。

 

そもそも「不安」と言うのは「恐怖」と違い「対象のはっきりしない漠然とした緊張感や不快な感情」を指します。ですから「明日の発表が不安だ」という具体的な感情ではなく、いろいろと頭にできごとが浮かんできて、それに対する漠然とした不安や緊張が消えず、自分の力ではコントロールできなくなります。

 

その結果、日常的に落ち着きがなく、緊張感や神経の高ぶりが見られ、疲れ果てて集中が困難になり、場合によってはイライラして怒りっぽくなったり眠れなくなってしまうことが見られます。

こういう状態が起きる日が、起きない日よりも多くなる状態がすくなくとも6か月続くと全般性不安症と診断されます。


子どもに見られる特徴


全般性不安症は全年齢で見られるが、どちらかというと人生の早期ほどより重傷度が高いと言われます。何かにつけて自分に自信が持てず、不安を訴えます。特に全般性不安症を持つ子供と青年は学校生活や行事、部活動などのパフォーマンスに過剰な心配と不安を持ちます。また彼らは日常生活において過度に人に合わせ、同調的な傾向が見られます。加えて非常に完璧主義的なところがあるため、学校の課題の取り組みに何度もやり直しをすることがあります。そして周囲に認めてもらい出来栄えを保証してもらうことにこだわります。しばしば社交不安や強迫症が併存することもあります。