ADHD(注意欠如・多動症)


ADHDと言えば以前は「注意欠陥多動性障害」と呼ばれていましたが、現在では「注意欠如・多動症」と言われています。

読んで字のごとく、不注意と多動の症状があります。ただし両方が見られる場合も、どちらか一方が見られる場合もあります。


ADHDの特徴


不注意

不注意の具体的な例としては

・ケアレスミスが多い

・注意の持続が困難

・話を聞けないように見える(うわ 

 の空・注意散漫)

・整理が苦手

・集中力が続かない

・忘れ物が多い

・外部からの刺激で注意散漫

・予定・約束を忘れやすい

 

多動/ 衝動性

多動/衝動性の具体例としては

・手足がソワソワ・モジモジ動く

・離席

・不適切な状況で走り回ったりよじ登

 ったりする

・静かに遊んでいられない

・じっとしていられない

・しゃべりすぎる

・質問が終わる前にうっかり答える

・順番待ちが苦手

・他の人の邪魔をしたり、割り込む

DBDマーチ

DBDマーチとは、ADHDの二次障害として反社会的な言動の進行を言う。

たとえばADHDから反抗・挑戦性障害へ、そして素行障害、反社会性人格障害という具合に移行し、悪化していくことを言う。

これはあくまでもADHDの子供たちへの周囲の対応の厳しさからくる二次障害の問題としてとらえられる。



年齢や男女の違いについて


一般に発達障害は低年齢期に著しく顕著な特徴があらわれがちです。たとえば多動・衝動性なども小さいころに突然道路へ飛び出したり、迷子になりやすいですが、次第に落ち着くことが多く、大体小学校高学年ぐらいになると比較的落ち着いてきます。しかし不注意に関していえば、私の経験ではなかなか改善されず、大人になって仕事上のうっかりミスや予定を忘れるなどのトラブルから生きづらさを感じていらっしゃる方がいるようです。

 

また私の印象では多動性・衝動性が表に出てくるのは男子に多く、女子の場合は不注意傾向がある場合が多いようにも感じています。

 

しかしそれも認知的なトレーニングを重ねていけば、ある程度まで改善可能ですし、メモをこまめにとる習慣をつけることや最近のスマホ等のアシスト機能(リマインダー・アプリなど)で防ぐ工夫をすることも大切でしょう。