夢見るあなたの箱庭トイ・ストーリー②　はる・うらら

箱庭に使われる人形は私たちのイメージを刺激してくれます。が、時々思うのですが、もしかしたら夜になったら、あの連中、いろいろ動き出しておしゃべりしているのかもしれません。トイ・ストーリーの世界だね、まったく。
いったい　どんなことしゃべっているんでしょうね。

今日の登場人物は、関西は大阪の仲良し二人組み、春うららの「はるちゃん」と「うららちゃん」の二人。仲良しの二人はどんな会話をしているのかな？

この子が「はるちゃん」            この子が「うららちゃん」　　　　　二人ならんで「はるうらら」　　　　

二人はコテコテの大阪ギャルソン


はる　「ふぁ～眠くなってきよった。春やね～うららちゃん」
うらら「ほんま、暖かくなってきよったら、なんや、頭の中も春になってきたわ。昨日から頭の中で、うぐいすが啼きよるんや」
はる　「へ～なんて啼いとるの？」
うらら「ホーホッカチャ」
はる　「・・・・ホッカチャって、あんた、おなかすいとるんちゃうの？」
うらら「そうやねん、あんた、ようわかったなぁ。さすがやなぁ」（＊注：正確には「フォカッチャ」でイタリアのパンのこと）
はる　「しかし親父ギャグなやぁ。　どうせ親父ギャグなら『ホーホットケッキョ』とか『ホーホッチキス』のほうがまだ無理ないんと　

　　　　ちゃうか？」
うらら「あ、なるほど。そういう手もあったか」
はる　「そういう手も、こういう足もあるがな。修行不足やな」
うらら「すんません」

はる　「ところで、あんたは今日はなんか予定あんの？」
うらら「いやぁ、べつにあらへんけど。まぁ、こうやって寝転んでいるだけやなぁ」
はる　「あらら、うちとおんなじか。　ま、春やから、それもアリ、これもキリギリス、っちゅうところやな」
うらら「はるちゃん、うまいことゆうなぁ～。浪速のモーツアルト、キダタローもびっくりや」
はる　「キダタロー？キダタローがこわくて、モーツァレラチーズが食べられまっかいな」
うらら「そうきたか。さすがは大阪の娘や、動脈の中にギャグが流れているっちゅうからね」
はる　「あほか、うちの血管の中には愛が流れとるんや。見てみ、この脈。愛にあふれとるやろ。
　　　　この間病院に注射しに行ったら、血管から愛が噴出して、思わず『はるな愛』とまちがわれそうになったわ」
うらら「そんなアホな。」

うらら「うちはなぁ、右手一本で車もとめられるねんで。この間も右手一本軽く挙げたら、目の前で車が止まりよったわ」
はる　「あんた、それタクシーとちゃうの？」
うらら「まぁ世間ではそう呼んどる奴もおるけどな。それだけやないで、うちは左手一本であの固い車も曲げることができるんで！」
はる　「あんた、それってタクシーのなかで　『そこ左にまがってぇな』って左を指差しただけやろ？」
うらら「なんで、知ってんの？あんた、その場面見てたんか？

           とにかく、うちに逆らうっちゅうことは、地球の自転にさからうってことやで。」
はる　「えらい大きぃ出よったなぁ。あんたには負けるわ」

うらら「ま、とりあえず、そういうこっちゃ。ふぁ～眠くなってきたわ」
はる　「ほんまやなぁ。春やからなぁ。ぼちぼち昼寝でもしよっか？」
うらら「そうしよ、そうしよ、寝る子は育つっちゅうからな。昔の人はええことゆうたわ」
はる　「そうやな、古い漫才のネタみたいな、しょうもない話しとる場合やないわ。寝よ寝よ」


・・・・・何と言っていいかわかりませんが、とにかく長い会話の割には、中味がないやり取りでした。
だいたい関西人の話は、こんなもんかもわかりませんな。
それはそれで、おもろいもんですが・・・・・、みなさん、お付き合いありがとうございました。