夢のイメージ      行動・からだ・イメージ・言葉 ➆

さて、前回は一人でできる、しかもどちらかと言うと意識的なイメージ活用法を説明しました。このようなイメージ活用法はさまざまなところで使われています。例えばスポーツなどでは、いまやもう「イメージ・トレーニング」は欠かせません。

それから、自分が成功している様子を思い浮べながら宣言する「アファーメーション」なども言葉はつかうものの、基本的には成功イメージでしょう。


そのような様子を見て言えると、人間と言うものは「物語を生きる」存在であることを痛感させられます。「ダメだ」と思ったら「ダメになる」のです。「抜けられないトンネルはない。必ずトンネルを抜ける時が来る」と思うことで、絶望カ感に襲われそうな自分を奮い立たせることもできるのです。


私はそのような「物語」の一番無意識的な形が「夢」ではないかと思います。

怖い夢、楽しい夢、ワクワクする夢、なんだか意味の分からない夢・・・夢には様々なモチーフがあります。もちろんすぐに「あ、あのことだ」と思い当たる夢もあれば、「何だかよくわからない」夢もあります。でもそれらの夢は全く意味のないことではありません。昔から「夢は無意識からの手紙」だといわれています。


つまり自分では意識的に気が付いていないけれど、心の奥底から何か意味を伝えてくれている手紙なのです。出来ればその意味を読み取って、自分の中で生きる指針を見つける手助けしたいものです。


「夢分析」というのは、そのような自分から自分に贈る手紙の内容を一緒に考えていく方法なのです。