最近読んだ本から <24> 「愛着障害」子ども時代を引きずる人々

<写真はamazonから>
<写真はamazonから>

たびたびこのブログでは「愛着」について触れてきましたが、今回紹介する本も「愛着」がらみ。愛着と言えば、心理を勉強した人ならすぐボゥルヴィの名前がでてくるでしょうね。イギリスの精神科医ジョン・ボゥルヴィは、特別に選ばれた人(一般には母親)との愛情のきずなのことであり、幼少期における愛着の持ち方が成長してからもさまざまな人間関係の根底にあり続けることを指摘しました。

 

 

 

 

 

その後のさまざまな研究で愛着のパターンとして

1)回避型

2)安定型

3)抵抗/両価型

4)混乱型

の4つのタイプに分けられるとしています。

この本はその愛着のタイプをもとに、十分な愛着が形成されなかったために社会生活が混乱していく「愛着障害」について、さまざまな具体例を挙げながら説明してくれます。

 

この愛着はひいては「アイデンティティ」の確立にも影響を与えるし、人間関係のさまざまなトラブルを引き起こす原因ともなりうるわけです。

 

発達障害や境界例人格障害、自己愛人格障害等々との関連も。

 

興味がある方はゼヒ。