「孤独な木は、仮に育つとすれば、丈夫に育つ」
イギリスの名宰相ウィンストン・チャーチルさんのことば。
昔から人間は自分たちを「木」に例えて考えることが多いようです。
心理テストなどでも木を書いてもらう方法があります。
木は動物と違い、生まれ落ちた場所で一生を過ごします。そこが肥沃な土地であっても、あるいは荒涼とした荒地であっても、生まれ落ちた環境の中で育つしかない運命なのです。ある意味人間の子どもも同じですね。選んで両親のもとに生まれ落ちたわけではないのです。
また木は基本的に上に向かって自分自身の力で成長していきます。
引力は木が上に向かって伸びていくことを妨げようと働くわけですが、それに打ち勝って伸びていく。それも人間がさまざまな苦境に打ち勝っことで成長を遂げることと共通しています。
そういう点から人間の生き方・あり方を木に重ねたのでしょう。
生きることは基本的には「孤独」なものです。
「自立」などと言う言葉もありますが、自立には「孤独と自由」がセットなのです。
思春期に限らず、大人でさえも他人の目を意識しすぎている現代、「孤独を生きる」逞しさが求められているのかもしれません。
花見の名所の群れ桜だけでなく、山の中に一本、凛と咲いている孤独な桜の逞しさも見習いたいものです。
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