映画「かぐや姫の物語」を遅ればせながら見てきました。
映像はこれまでのジブリにない、日本の伝統的な雰囲気を漂わせていましたね。美術監督はトトロを始め、ジブリで欠かすことのできない男鹿和雄さん。さすがでした。
それにしても、今回の映画はいろいろと考えさせられる映画でした。ネットを見ても、多くのところで「かぐや姫の犯した罪と罰とは?」という文章が載っています。
でも私はそういうことよりも、なんだか「風立ちぬ」で宮崎駿さんが見せたような「遺書」にも近いテーマを、高畑さん流に作品化したものなのかな?とも思いました。
と、言うのは、ちょうど「ハウルの動く城」のストーリーで、空を飛んで現実から遊離した世界を生きているハウルが、最後のクライマックスを迎える時に「身体が重たい」とつぶやいて現実に着地でき、「生きる」ということを実感できたことと全く反対のストーリーだ、と思えたからです。
つまり現実的な世界から宗教的な世界へと還っていくストーリーか、と。
それ以外にもいろいろと考えさせられた映画でした。
まだ見ていらっしゃらない方は時間があればどうぞ!
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