「最近読んだコミックから」とコミックをいくつか紹介してきましたが、ま、コミックにこだわることないか、と思い、最近読んだ本とタイトル変えて気まぐれに紹介してみようかと思います。
で、今日はこの本「アスペルガーと定型を共に生きる」
副題に「危機から生還した夫婦の対話」とあります。
発達障害の本は続々と出続けるし、これまでだいぶ読んだからもういいか、とも思ったのですが、本屋で見つけてちょっとおもしろそうだったので、購入。
「危機から生還した」というフレーズもかなりのものですが、内容はアスペルガー症候群と診断されたご主人と定型発達者の奥さんの壮絶なコミュニケーション・バトル。そしてそれを必死の思いで潜り抜け離婚の危機から「生還」した様子は、なかなか迫力かつ切実な実感が迫ってきました。
自閉症スペクトラム者と定型発達者の、お互いの歩み寄り、相互理解への道筋は容易ではありませんね。それが夫婦・親子というごく身近な関係となるとなおさらです。
たとえ教科書や解説書に書かれてる方程式が正しいとしても、それが実践で切るかどうかは関係が近くなればなるほど難しい。
「どうしてわかってくれないの!?」「なんでそんなこと言われなくちゃならないんだ!?」「特性だとわかちゃいるけど許せない・・・」「本当に生き辛い毎日だ・・・・」などなど、さまざまな思いが胸に去来して、それに振り回される毎日でしょう。
そう言う毎日を必死の思いで乗り越えて、少しずつ理解し合えてきたご夫婦の貴重な体験談です。
一度読んで見て下さい。本当にいろいろなことを考えさせられますよ。
「アスペルガーと定型を共に生きる」北大路書房より
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