ささえる ことば <65> 「何事もいたし方なし。静かなる力を我に授けしたまへ」  斎藤茂吉

「何事もいたし方なし。静かなる力を我に授けしたまへ」
歌人斎藤茂吉さんの言葉です。斎藤さんといえば、精神科医の故・斎藤茂太のお父様です。

 

森田療法じゃないですが、絶対受容、あるいは「あるがまま」を受け入れる、というのはとてつもない「静かなる力」が必要だと思います。

言わば「悟り」に近い!?

 

いやいやそんなに大げさにとらえなくても、「とらわれをなくす」という程度に理解すれよいでしょうね。

 

アルコール依存治療の場面などでよく唱えられる「ニーバーの祈り」これも同じような境地を目指しているのかもしれません。

 

神よ 変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ

                  (翻訳者:大木英夫)

 

静かなる力と揺らぎない賢さを我に与えたまえ!