昨日は、最近の若者の葛藤や悩みを抱える力が低下しているのではないか、というようなことを書きましたが、今日はまた別の観点から暴力について研究された報告がありました。
その要因は「気温」。
カリフォルニア大学バークレー校とプリンストン大学の研究チームが、気候は人間の社会的および個人的行動に「有意な」影響を及ぼすと報告しているのです。
論文によると、「気温が上昇する、または降水量が異常な値を示すというかたちで、気候が1標準偏差(1σ)変化するごとに、個人間暴力の発生頻度は4%、集団間紛争の発生頻度は14%上昇するという予想中央値が示された」というものです。
その論文によると、近年において気候と暴力性との相関関係がみられた事例としては、干ばつの時期にインドとオーストラリアで家庭内暴力が増加し、猛暑の時期に米国とタンザニアで暴行と殺人が増加したという例を挙げているとか。
確かに、こう毎日暑いと気分的にもイライラするし、その結果暴力やトラブルが増えていくということも予想されますね。今回はそれをデータの形で統計的に確認したということなのでしょう。
今回の研究結果から、世界の平均気温が摂氏2度上昇すると、世界各地で集団間暴力が50%以上増加する可能性が予測されるということです。
一体世界はどうなって行くのやら・・・・
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