最近サッカーを通じて色々と考えることがあります。
それは本田選手に見られるような「自立した個人」とコンビネーション重視のチームワークのサッカーの在り方です。
この問題はサッカーだけに限らず、これからの日本人にとっては大切なテーマであると思うのですが・・・。
あるサイトで日本代表の香川選手のインタビューが取り上げられていました。
インタビュアーがオーストラリア戦を振り返って感想を聞いたところ
「そうですね、(マンチェスター・)ユナイテッドの選手はみんな、基本的に『自分が、自分が』というスタイルで、周囲に合わせるってことがない。自分にボールを寄こせっていう選手ばかり。だけど、それだけ気持ちが強いから、しっかりと結果を残している。それは、すごく勉強になりますね。しかも、ファン・ペルシーやルーニーは、そういう部分がありながら仲間を生かせる術も知っている。自分ひとりで(チームに)”違い”を生み出せる選手なんです。」(Webスポルティーバより)
そして今、代表でそれをやれているのは、(本田)圭佑くんだけ、とい香川選手は言います。
「今の代表はチームワークを大事にして、『チームのために』という考えを持った選手が多い。それは、カッコいい言い方だけど、それだけを重視してもダメ。チームワークだけじゃ、世界では勝てない。『オレがやるんだ』という強い気持ちを持った選手がもっと必要だし、そういう選手が増えていくことが、世界で勝つには不可欠なんです。ここ最近、それをすごく強く感じるようになった」 (Webスポルティーバより)
とも。
なるほど日本人の和を重視するメンタリティだけでは世界では通用しない、と言うことですね。分からないでもありません。
しかし一方では元日本代表監督ののオシムさんは次のように言っています。
「若い選手が欧州でプレーするようになって、レベルアップしているはずだが、この試合では自分本位にプレーする場面が目立った。みんな、いい意味で子供から大人へ成長するべきだ」と手厳しかった。そして、見習うべき“大人の選手”として、ボランチの位置で安定したプレーを続けた遠藤を挙げた(スポニチ・アネックス<オシムの助言 元指揮官が見た豪州戦「あえて厳しく言っておく」>)
「出る杭は打たれる」というのがこれまでの日本人の在り方でした。
遠藤選手などは、とっても日本人好みの選手でしょう。そういう意味ではオシム監督の言うことはよくわかりますね。
もっとも「出過ぎた杭は打たれない」とも言います。そのぐらい個性が際立ってくれば、周囲は認めてくれるということ。
さてさて、う~ん、個人と集団、自分本位と自立した個人、サッカーというスポーツには、そしてこれからの日本人にとっては一体どちらが的を得ているのでしょうね?
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