ささえる ことば <47> 「どうにも乗り越えがたい障害にぶつかった時、頑固さほど役に立たないものはないわ」

「どうにも乗り越えがたい障害にぶつかった時、頑固さほど役に立たないものはないわ」

 

作家で哲学者のボーヴォワールの言葉です。

確かに、乗り越えがたい壁にぶつかると言うことは、これまでの生き方や考え方を変えなければ行けない、と言うことを教えてくれているわけですよね。

 

このままの調子でまっすぐ行っても乗り越えられないよ、と。

 

それでも何とか乗り越えようと頑張れば頑張るほど、エンジンは過熱してオーバーヒートしてしまうかもしれません。

頑固さと言うものは、一見自分と言うものをしっかり持っているように見えて、自分を否定できない弱さの表れなのかも知れませんね。

 

ところが実際に自分の問題となった時、一生懸命頑張ってきた自分の生きざまを振り返って、場合によっては否定しなければならないなんて、酷なことです。

 

ところがカウンセリングと言うものは、その営みに結びつくこともしばしば。

 

だから相当な覚悟を決めないと続かない。

 

その代り、柔軟性というたくましさと、今までとは違う人生の別の景色を観ることがでできる、という可能性を秘めています。