「どうにも乗り越えがたい障害にぶつかった時、頑固さほど役に立たないものはないわ」
作家で哲学者のボーヴォワールの言葉です。
確かに、乗り越えがたい壁にぶつかると言うことは、これまでの生き方や考え方を変えなければ行けない、と言うことを教えてくれているわけですよね。
このままの調子でまっすぐ行っても乗り越えられないよ、と。
それでも何とか乗り越えようと頑張れば頑張るほど、エンジンは過熱してオーバーヒートしてしまうかもしれません。
頑固さと言うものは、一見自分と言うものをしっかり持っているように見えて、自分を否定できない弱さの表れなのかも知れませんね。
ところが実際に自分の問題となった時、一生懸命頑張ってきた自分の生きざまを振り返って、場合によっては否定しなければならないなんて、酷なことです。
ところがカウンセリングと言うものは、その営みに結びつくこともしばしば。
だから相当な覚悟を決めないと続かない。
その代り、柔軟性というたくましさと、今までとは違う人生の別の景色を観ることがでできる、という可能性を秘めています。
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